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泊まりがけから帰ったばかりで、明日も始発かその次くらい、疲れ果てていてまるでよくは見れていないが、今年のセンター試験、評論は小林秀雄であったという。しかも彼の趣味と語り口を凝縮した名掌編「鐔」であるというから嬉しい。周波数が合わなければ展開が頭に流れてこないあの文章は、ほとんどの受験生には苦しい難文だったろうが、幾人かは小林秀雄に興味を抱いたかもしれないと思うと、思わず一人で頷いてしまう。▼そういえば元旦の部屋整理で、小林秀雄全集の二十五巻と二十六巻が二冊ずつ見つかった。あちこちの本屋から買い揃えた時期に被って、被った片方が長らくどこかに埋もれていたのだろう。新品同様なのでこのまま眠らせておくのも忍びない。興味のある人に差し上げたいと思っているが、そういう機会があるかどうか。ここで募るわけにもいかないが、春先にでも良い貰い手を探してみようと思う。図らずも、いわゆる「布教用」になったわけだ。
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