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数行コードを書いてはビルドを叩く。何十件ものエラー。手当たり次第に書き直してリビルド。エラーは前より少ない。インテリセンスに頼りきり、該当箇所を赤線のないよう修正していく。ビルド。エラーひとつ。潰して、ビルド――成功。「やれやれ。しかしコンパイルは通ったんだ。何の問題もないだろう。」さて、このプログラマは大成するだろうか。信頼に値するだろうか。▼結果的に、納期を守り実装を提出したとしても、次の仕事を彼に託すのはかなり不安である。彼の「成功」には再現性が無いからだ。バグを正しく認識し、正しく修正する能力はプログラマの必須要件だが、それだけでは不足である。最初に書いたコードが正しい必要はないが、最初に書いたコードがそうである理由は説明出来なければならないのだ。失敗の修正が成長に繋がるわけではない。はじめに抱いていた意図が間違っていたことに気づいた場合のみ、人は失敗から学ぶことが出来るのである。
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Draft