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西川善司『ゲーム制作者になるための3Dグラフィックス技術』を読む。グラフィックスのテクニカルライターといえばやはりこの人。こなれた解説はわかりやすいことこの上ないし、難しい数学的な手法には惜しみなく図や絵を注ぎ込んで数学嫌いを困らせない。よく出来た授業のスライドまとめのようである。▼この二月に増補改訂版が出た。ここ数年の各社タイトルの実績や、最新エンジンの技術にも触れている。とくにDirectX11/GPGPUでいよいよ注目の高まるテッセレーションについて、新たに章を割いている点は大幅な加筆修正だ。選ぶならこちらが良い。▼最近のタイトルほど複雑で「頭の良い」手法を用いているのは当然だが、それにしても『ソニックワールドアドベンチャー』は当時、他に比べて斬新・高水準で、今更ながら非常に挑戦的なタイトルだったのだなと痛感する。動的オブジェクトのリアルタイム影描画のアイデアなど、シンプルながらじつに素晴らしい。
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