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鈴木賢志『日本経済の鉱脈を読み解く経済指標100のルール』を読む。企業活動、研究開発、雇用、消費、資源、政府の6大項目を、さらに詳細な30のテーマで語る日本経済の「やさしい教科書」。よくこんなふうに言われているけど、データ(指標)を読み解くとこうなっている、つまりこれはこう解釈するべきではないか、とあいまいな物の見方や雰囲気だけの解釈を打ち砕き、日本経済の現状について読者をより正しい理解に導くのが本書の役目である。引き合いに出される100の指標そのものは重要ではない。▼各方面の専門家なら分析は「甘い」と言いそうだが、日本の農業はおしまいだとか、ものづくりには未来がないとか、うわさの上に塗り固められた素人の思い込みを正すには十分だと思う。新卒雇用の意味や農業自給率の定義など、私もいくつか本書読んで誤解を解いた。内容はまさしく基礎の基礎。なんとなくでしか指標を読めない安直な頭をほぐしてくれる。
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