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研究者、銀行員、教師、医者、弁護士、検察官……。高校卒業以来9年も経つと、博士組まで行く道が定まってくる。みんな立派な堅い職業ばかりだ。酒が入ると言いたくもなるのだろう、稼ぎの話、貯蓄の話。そんなちょっと絡みにくい話題の中へ、昨日、一陣の清風が舞い込んだ。同期から、プロの芸人が現れたという。▼「ついにやったか!」一同声を上げた。流暢な関西弁をあやつる吉本系ではまったくなく、標準語の低い声でゆっくりとしゃべる、しかしその一言が強烈に面白いという大人しいタイプの芸人だ。なにか言葉を発するたび場が爆笑に包まれる。そんな彼が、ついに数年勤めたシステムエンジニアを辞め、天性を活かす道へ飛び込んだというニュースに、なんだか嬉しくも誇らしいような気持ちになる。▼安定の日常を捨てて夢に飛び込んだ人を応援したくなる気持ちは、自分もいつかはそうしたいという気持ちの発露なのだろうか。彼の今後が楽しみで仕方ない。
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