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ゴールデンウィーク。数十時間の孤独な闘いに良い形で鳧がついた。三ヶ月近く悩んでいた数小節に、曲がりなりにも形がついて一安心である。もちろんまだまだ粗いので手直しの必要は無限にあるが、無から有を生み出すのと、すでに有るものを磨くのでは、苦しさの度合いがまるきり違う。締め切り直前に話が出来ていなければ原稿は絶望的だが、残すところが文章の推敲と洗練だけなら望みは十分あるだろう。▼作り直しも考えたほど散々悩んだ挙句、仕上がりは初めに思い描いていた姿とたいして変わらない。どうして素直にここへ辿りつけないのだろうとつくづく思う。少ない経験からひとつ言えるのは、到達に長い時間がかかる場合、そもそも思い描いている理想が優良でない場合が多いということだ。完璧でない姿へにじり寄せていくというのは、案外難しいのかもしれない。▼最初から完全無欠な作品を脳裏に描けたら苦労はしないが、見切り発車が危険な理由にはなる。
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