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「新茶淹る数日つづく雨憂くて。」俳諧には頻出する茶だが、鎌倉時代に宋より伝来したものであり漢語であるから和歌に作例はない。新たに仕入れた鹿児島新茶を数口。ここらで茶についてまとめ直しておこう。▼摘んだ茶葉を完全に醗酵させれば紅茶、醗酵を途中でやめれば烏龍茶、蒸気の熱処理で醗酵を阻止すれば緑茶となる。同じ緑茶でも存分に日光浴をさせれば煎茶、新芽が出た頃から日光を遮り渋みを抑えたものが玉露、逆に採取時期を遅らせて真夏の日光で渋みを増せば番茶となる。そうして、これら煎茶や番茶を焙煎したものが焙じ茶、玄米を混ぜれば玄米茶、遮光した若葉を乾燥させて粉末状にしたのが抹茶である。▼煎茶は湯冷まし80℃、急須を覗いて、茶葉の開きを待つこと約1分。玉露はさらに冷まして約2分。いずれも最後の一滴まで注ぐべし。焙じ茶、玄米茶は沸騰した湯のままで良い。待ち時間は、短気な人には嬉しい30秒。玉露玄米は少し冷まそう。
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