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「引用しすぎに気をつけなさい。いくら立派な言葉で鋭い意見が書かれていても、記事のあちこちがワイアードへのリンクだらけだとしたら、誰もそんなものを読みたいとは思わないでしょう。」昔、とあるブログの書き方を指南するブログで、こんなアドバイスを見た。稚拙でもいいから自分の言葉で語りさない。それが著者の一貫したブロガーとしての哲学だった。もの書きとして、この態度はもちろん正しい。▼しかし、この記事から数年が経ち――ウェブはリンクブログで溢れた。記事の引用元にリンクを貼るどころか、リンクそのものが記事であるという新しいスタイルさえ生まれた。「私」という発信点の特徴は、もはや接続先の組み合わせで決まる。自分で言葉を添える必要などない。利用可能なコンポーネントはいくらでもあるのだから。▼他人の頭脳で物を考え、他人の言葉で意見を表明する生き方は、好むと好まざるとに関わらず現代人の習慣になりつつあるようだ。
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