400
Post/Edit Page
「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る。」井上靖の名言である。これは自己啓発の文言というより、自己警告のために覚えておくべき呪文だ。直近の自分の発言を寄せ集めてみて、計画や希望のような未来の話よりも、愚痴や不満のような過去と現在の話が多ければ、それはなによりも現行の努力が足りていない証である。▼さて、こういう話を見たり読んだりして、「実際に」発言の記録を寄せ集めて見る人と、なんとなく記憶を呼び起こしてみて満足したり自戒したりする人の二通りがいる。もとよりこの手の話に興味がなければ後者でもいい。しかしそうでないなら、後者は常に他人の名言に感銘を受けつづけ、ついに何も得られないタイプであろう。駄目だ。努力とは思索ではない。行動である。思索が行動に先立つ限り、現実の出来事は永久に何も始まらない。「人生が終わってしまうことを恐れてはいけません。人生がいつまでも始まらないことが怖いのです。」
pass:
Draft