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数ヶ月前、苦労して苦労して、ようやくなんとか形にしたものの、あまり出来はよくないなと思ってがっかりしていた編曲を、マスターデータのために最終調整を施すべく聞き直したら、思っていたよりずいぶん良い仕上がりに思えた。これなら調整もさくさく進みそうである。気分は儲けものだ。▼さてしかし、ふつうは逆のことが多いのではないだろうか。深夜に仕上げたきり放置して、久しぶりに触れてみたら、入れ込んでいたときは良く見えたり聞こえたりしたものが、思いのほか微妙、あるいは正視に耐えがたい劣悪な出来であることもある。これら正反対の現象はなぜ起こるのか。▼思うに、当時は、なんとか曲の中に「良いところ」を創ろうと苦心していた。そのせいで、すでにある長所が見えなくなっていたのではないかと思う。逆に、欠点を気にして修正に血道をあげれば、二次被害には目もくれなくなるというわけだ。なるほどいずれも近視眼の良からぬ影響だろう。
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