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サーキュレーター頼みの制作も限界が来た。午後、常軌を逸した室内の気温に危険を感じてベランダから外へ出ると、三十度をゆうに超えるはずの、かんかん照りの屋外が透き通るように涼しい。そよ風が吹けばそれだけで、サーキュレーターから吹き出る温風を浴びているより数段さわやかである。▼もしかしたらあのとき、部屋の気温は四十度近くに達していたかもしれない。どうせ壊れてしまったエアコン、修理に出すくらいなら電気代のことも考えて、今年はエアコンなしでいけるかもと思っていたが、よりによってこの記録的猛暑、体調を崩す前に根を上げた方がよさそうだと判断した。▼早速、サポートセンターに電話して修理の予約を取り付ける。正確には、修理のアポイントを取るための折り返しの連絡をもらう約束を頂く。再稼働という目的へのこの遠さ。メダル落としでジャックポットへとつづくチャンスクルーンに、ようやくひとつ球を転がしたような気分である。
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