400
Post/Edit Page
ギターやベース、ドラムのようなバンド楽器の「教本」は、わかりやすさを重視した比較的ページ数の少ない良書が、ほとんどリットー・ミュージックの出版とはいえ、内容かぶりも上等と言わんばかりたくさん出ている。ところがブラスやウッドウインドは、こうした「初心者向け」の本が、一般書店の棚にはまずない。薄型で大判の、楽譜と同じ体裁をした堅い「教科書」ばかりである。絶対数も少ない。▼奏者が少ないから当たり前。そうなのだろうか。部活動の活発な中学・高校なら、吹奏楽部があるのはめずらしくない。それほどメジャーな楽器であっても、もともとクラシックに慣れ親しんだ人が足を運ぶような店にしか教本がないのだから、弾いてみようかなと思い立つ初心者も少なく、故に奏者が少なくなるのではないかという気もする。レッスン経験前提の「入門」という敷居。あえて高くしている事情もあるのだろうが、別の興味で調べる身にはいささか面倒である。
pass:
Draft