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ツイッターの普及以来、ネットスラングを日常で聞く機会が非常に増えた。かつての「2ch語」の比ではないように思う。短文発信ツールが由来だけに、込み入った感情や状況をきわめて短い語数で表現できる便利さがそうさせているのだろう。「激おこ」「つらたん」など、文字や音が可愛らしく聞こえるものも多い。使いたいとは思わないが、使っている人はしばしば見る。▼しかし、敢えて邪推してしまうのは、こうした苛立ちや悲しみを可愛らしく表現する習慣は、SNSの闇と表裏一体かもしれないということだ。「そこでは誰もが幸せに見える。」ありふれた愚痴や憤慨など、誰からも「いいね!」とは言われないから。支持されない呟きは消えていく。誰も真に暗いことは言わなくなる。そうして、嫉妬にならない程度の明るい話題だけが残っていく。可愛い言葉。幸せそうに見える義務。どんな鬱憤も悲しみも茶化してしまう、茶化さざるを得ない、素敵な世界である。
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