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「記者と読者の関係は単純だ。記者は、読者が行けない現場へ行き、見られないものを見て、聞けない話を聞き、本当のことを書く。能力や時間やお金を費やせば、誰でも記者になれる現代だからこそ、新聞記者はそんな基本に立ち返ることが大切だと思う。ごまかしはきかない。」▼ネットの「アンチ・マスコミ」を、私はいつも複雑な心持ちで眺めている。組織として好きになれないのは事実だが、昔から、ジャーナリズムというものに憧れがあったし、本当のジャーナリスト魂を持つ個人のことは今でも十分尊敬している。新聞記者なんて事実を捻じ曲げる悪い奴ばかり、なんてことは微塵も思っていない。▼時代の問題だろう。売上の減少で予算減につぐ予算減。金が無ければ人が減り、人が減れば取材の時間も吟味の時間も減る。ネットの速報性という「新兵器」に破れ、負のスパイラルに落ち込んだ産業に力がないのは、そこに属する個人の責任、資質の欠如ではないと思う。
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