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『光の螺旋律』を聴く。ローゼンメイデン・トロイメントのエンディングテーマで、数年前の曲をなぜ今頃という唐突さではあるが、このあいだ読んだ『職業作曲家への道』でアニメソング枠を担当していたアイウィルの佐藤純之介氏が「エレクトロニカとオーケストラの融合で、ジャンル名を言えないような、唯一無二の音楽」と絶賛していたので、聴いてみたくなったというわけだ。▼感想としては、不思議な世界観、面白い構成、アニメのストーリーを良く汲んだハイセンスな劇伴――しかし同時に、良い意味でアニソンもどんどん陳腐化していくなという思いがした。当時は確実に「唯一無二」だったであろうこの音は、今ではだいぶありふれた、ありふれてすでに置き去りにされたジャンルのようにも思われる。あれもこれも貪欲に取り込んで成長をつづけるアニソンの先端速度は加速をつづけるばかりだ。それだけに、いちばん勉強しがいのある音楽カテゴリだと思っている。
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