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生まれてはじめて「ふぐ」を食べた。物心つく前に食べていたかもしれないが、それは数えなくてもいいだろう。ふぐのサラダ、煮凝り、刺身、唐揚げ、焼きふぐ、ふぐ鍋。ふぐだらけのコースで三千円と、想像していたほど高くはない。刺身を前に、テトロドトキシンの成分が脳裏を掠める。口に運ぶときは自分でも馬鹿らしいと思いつつも、ついびくびくした。飛行機に乗るとき、落ちたらどうしようと心配するようなものだ。▼切に食べたいと思っていたのは唐揚げなのだが、刺身も聞かされていた「味気ないよ」という評価とは裏腹にポン酢が効いて旨かった。鯛やヒラメより楽々いける。白身魚の刺身では初めて美味しく食べられた部類だ。唐揚げも身がつまっていて、添えられたじゃがいもと交互に食べていると、なんだか高級なフィッシュアンドチップスに思えてくる。第二回、食べたことのないものを食べてみようの会。満足の行く結果となった。次は珍獣かもしれない。
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