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松岡正剛の『遊学』を中古で買う。ひょんなことから『花鳥風月の科学』を読んで、これは思っていた以上に面白いじゃないかということで、巻末に紹介された同氏の他タイトルにも手が伸びた。▼ではなぜ今ごろ「花鳥風月」を読んだかというと、千夜千冊をつまみ食いしていたころに興味本位で購入したものの分厚さと見かけの難しさに気圧されてしばらく本棚の片隅に眠っていたところ、このたびの大整理で紙袋に詰め込まれ、そのときたまたまいちばん上へ積まれて目についた、それをターン制ゲームの待ち時間にちょいと拾い上げて読み始めたら、とうとう止められず読了したという具合である。日をまたいだとはいえ、四百頁超をここまで持続した集中力で読みきったのは久しぶりだ。▼他愛のない言い方だが、以前は興味を持てなかったものも、寝かせておくといつか自分の精神にぴたりと来るタイミングで楽しめることがある。書の方もまた時機を待てということである。
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