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職業の都合、ポップスとオーケストラの譜面を数多く見てきたという永野光浩氏が、その著書『DTMオーケストラサウンドの作り方〜実践的作編曲のテクニック60』で語る両者の違いが面白い。ここにささやかなメモとする。▼その1、五度のルートがオーケストラの質感をつくる。ベースの順次進行が分数コードを成すとき、ポピュラーは好んで三度をルートによく置くが、オーケストラがしばしば使う五度のルートはほとんど見られないという。これは鳴らしてみれば言わんとするところがすぐに了解される。この響きは、ポピュラーでは聴かない。少なくともよく聴くとは言えない。F、C7/E、Dmのような下降の方がいかにもポップスである。▼その2、オーケストラ系の曲はポップス系の曲に比べて休符から始まるフレーズが多い。これも言われればなるほどと思う。厳密にはアウフタクトとの関係で考えなければならないだろうが、頭で思い描く印象としては正しい。
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