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夢破れ、悲願はまた更なる悲願となる。仏ロンシャン競馬場、凱旋門賞。欧州競馬の最高峰をいざ獲るべく遠征した日本の二頭は、ふたたび世界の壁に跳ね返された。オルフェーヴルは去年と同じ2着、キズナは4着。完敗だった。▼デインドリーム、ソレミア、トレヴ。ここ三年というもの、凱旋門賞の栄誉を手にしているのは皆牝馬である。自分より5キロ以上軽い斤量で戦う無敗の強敵、文字通り荷が重いのだろうか。しかしこのたびはキズナも出た。出て敗れた。いくらでも言えることはあるが、競馬の真実は変わらない。流れも運も条件もすべてが実力である。▼第92回を数える今年の凱旋門賞まで、日本勢は16頭を送り込んだが勝ち星はまだない。それでもここ最近はエルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、そしてオルフェーブルと2着がつづいている。惜しいところまでは来ている。詰め寄っている。あと少し。そのほんの少しを飛び越える名馬の出現が待ち遠しい。
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