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自分自身を伝達する努力と隠蔽する努力のあいだを彷徨いつづける不器用な魂は、どうしたら救われるのだろう。自分ひとりでは抱えきれない、文章に書きたいし、誰かにしゃべりたいけれど、万人には曝け出したくない――そういう要求に対して、今の時代「公開の程度」を図ることが難しくなっている。ウェブに載せれば全世界、載せなければ私の秘密の日記帳。このくらいまでなら知られてもいいかな、という知られ方が出来ない。だから伝達が曖昧になる。固有名詞を避けて、一般化された話しかできなくなる。伝えたい核心部分がぼやけていく。▼面倒だなあと思うタチである。かといって完全なるオープンもクローズも選択はできない小心者である。フェイスブックやツイッターが次々と乗り換えられていくあたり、同じ悩みを抱えて広大なウェブ砂漠を放浪する同志も多いのではないだろうか。あるいはそう点々と落ち着かないでいることしか、解答はないのかもしれない。
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