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レイ・マンザレクの『ハートに火をつけて』を聴く。レイの、という言い方ではドアーズファンに怒られるかもしれないが、とくに予備知識なく彼の記事を追う流れで聴いた顛末なので堪忍して欲しい。そして、なんだろうこの曲は。凄い。▼名曲だよ、と言われて聴いて素直に凄いと感心するほうが珍しいのだが、これは気がついたら兜を脱いでいた次第で、なんというか、こういう曲の在り方もあるんだなと思わされた。キャッチーで牽引力のある4度上昇イントロと不思議な着地、Aメロ歌い出しの意外な短三度降下、そして長い長い病的に長いマイナー7th平行移動のソロ――イントロ、世界がもどってきて、声がついて、思い出して、瞬く間に大サビ、それもシンプル極まりない王道進行と王道展開で素直に聞かせて、この世界に引きずり込んだ張本人たる魔術的なイントロで締めるという、いやはや、これは恐れ入るよ。生半可に真似たらソロが退屈なこと請け合いである。
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