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「カタチから入る」というのは、子どもの特権である。現実がどうであるかは気にも止めずに、こういうのがかっこいいのだという直感だけを信じて、見よう見まねで完成形の枠だけを先に整えていくという、この自由奔放なやり方を、私はいつまでも失いたくないと思っている。そんなのは大切なことじゃないんだよと、言いたい大人には言わせておけばいい。かっこいい枠を創ってしまえ。▼これをコドモスタイルとすると、具体的な内容をこつこつ積み上げていくのはオトナスタイルとでも呼べそうだが、個人的な好き嫌いはともかく、オトナスタイルにも利点はある。彼らは気分で立ち止まったりはしない。気が乗らないからと創造を放棄するだらしないアーティストのようなことを言わず、経験と理論にしたがって黙々と目の前の作業を片付けていく。足取りが天啓に左右されないこの実践力は凄まじい。こうでなくては仕事は片付かぬ。両立出来れば最高なのにといつも思う。
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