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『憂鬱と官能を教えた学校(上・下)』『アフロ・ディズニー』『アフロディスニー2』『東京大学のアルバート・アイラー(歴史編・キーワード編)』と立てつづけに菊地成孔&大谷能生コンビの著作を6冊読み終えて、すっかりイズムに染まったかと言えばそうでもなく、六割は同意、四割は疑問という、ちょうどよい塩梅の読書感を得られた。特にアフリカのリズムに関する論考は、私の頭のなかでもやもやしていた感想を綺麗にまとめてくれていたのでありがたい。▼「東大アイラー」の後期ダンス回では野田努氏が講演している。当時、受講しておけばよかったと微かに後悔したが、まだ音楽のオの字も知らないあの頃に聞いたところでちんぷんかんぷん、かえって音楽嫌いになってしまったかもしれないと思えば、ジャズに興味の出始めた時期に出会えた幸運に感謝すべきだろう。一ヶ月前に書店で受けた神託というのは、この連鎖の入り口たる「憂鬱と官能」のことである。
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