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「広告に使っている金の半分が無駄になっているのは知っている。問題は、どちらの半分が無駄になっているのか分からないことだ。」近代広告の父、ジョン・ワナメーカーはこんな至言を残している。何がどう効果を挙げているかわからないが、削減すれば削減した分だけ売上が減り、全てを失くせば商売にならない。しかし明らかに過剰とわかるほど湯水のように資金をかけている……。頭の痛い問題である。▼さて、後に明らかになったところでは、ワナメーカーはそれでもかなり広告に譲歩していたようだ。現在では、広告費の99%は無駄になっているという報告さえある。数人の主犯格が潜んだ街に10cm間隔で焼夷弾を落としていくようなものだ。疑う余地なく暴挙である。しかし、暴挙の他に戦果を挙げる方法がない。▼インターネットやソーシャルという新たな広告媒体でも、このあたりの事情に大差はないそうだ。この広い世界、人に知られるというのは本当に難しい。
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