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『コンピュータアーキテクチャ技術入門』読了。「コンピュータのしくみを理解するための本」としては最良クラスだと思う。取り扱う情報がやや古めだった『プロセッサを支える技術』に比べ、こちらは第四世代以降のCPUやDDR4メモリへの言及もあるほど事例も新鮮。この鮮度でプロセッサのみならず、メモリ、ストレージ、周辺機器、さらにはデータセンターやスーパーコンピュータなど複雑なシステムの構成までひと通り学べるのはありがたいの一言だ。▼残念ながら、技術評論社から同著者による著作は、今のところこの二冊しか出ていない。新刊が出れば迷わず買うつもりだ。「プロセッサ」に比べて情報密度はさらに向上しているが、その分、前著では詳しく解説していた用語も基礎的と思われる項目については一切の説明を省いている。要求される基礎知識はそれなり広くて深い印象だ。ウィキペディアを何十頁も通読したような心地よい疲れ、気分の良さである。
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