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雨つづきで外の本屋へしばらく通えなかったから、今日はゆっくり本棚を眺めてきた。つい先日、神保町で建築関連を仕入れてきたばかりなので、このうえさらに積読を重ねるつもりはないが、EDMブーム以来めっきり触れていなかった音楽系の読み物など、ひとつはあると気分が向いたら助かるだろう。そう思って、久々にバッハに関係のある文章でも流し込んでみようかなと「作曲家」ラベルの棚を漁り始めた。ショパン、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン……。▼バッハの名を含んだ本は一冊もなかった。一介の音楽棚としては巨大といっていい品揃えの中、バッハはどこにもいなかった。バッハ、かくも不遇なるものか。意気消沈して建築棚へ行くと、そこは二列を埋め尽くす充実の所蔵である。この格差。楽譜という暗号化文書の世界だから仕方のないことではあるが、それにしても「読める音楽」の少なさは群を抜いていると思う。文章とは相性が悪いのだろうか。
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