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『PLOT05 伊東豊雄:建築のプロセス』読了。多摩美術大学の図書館につづいて杉並区立杉並芸術会館こと「座・高円寺」、最後は「台湾大学社会科学部棟」と三建築を追う。▼いつも中間フェーズにストラクチャー・スタディと施工現場の声が挿入されている構成が素晴らしいと思った。現実に建物を建てる過程を飛ばさなかったおかげで、建築家が建築哲学とアイデアを語ったと思いきや、次の章ではご覧のとおり、思惑通りの建物が建ちました……という白々しさがなくなっている。豊富な実物の写真が全て章末に置かれているつくりも心にくい。いやはや、書籍もやはり展開の妙こそ肝よ。▼個人的な好みとして、高円寺の屋根はひと目でクールだと思った。最初にフラットルーフが検討されていたことの方が信じられないくらい、これしかないという形状をしている。台湾大学の図書館については、建築は好きだが読書姿を外から見られるのは嫌だなとわがままを思った。
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