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社会の利益を会社の利益に。会社の利益を”私”の利益に。そのためのマネジメントである。全二十九章と結論から成るドラッカー不朽の名著『現代の経営』読了。原題は直訳すると「経営の実践」であり、こちらの方が意図に近い気もするが、邦訳の方が重厚な教科書的響きがある。ただし意訳とともに忘れてはならない。経営とは良き意図ではない。常に「するもの」である。つまり実践である。▼本文中に何度も(恐らく何百回も)出てくる「経営管理者」という単語はやや馴染みないが、今ならマネージャと読み替えても差し障りは無い。ただ誤解の余地もある。経営管理者であることは、マネージャと呼ばれる地位についていることとは関係ない。自分を、仕事を、プロジェクトを、マネジメントする全ての人間が経営管理者である。半世紀以上前、すでに”国民総経営者”が社会の要請であり急務であることを叫んでいた先見の天才がいたわけだ。二十一世紀の達成率は如何。
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