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ビジネスとは人間関係にまつわる問題の解決法を探る先駆的な分野である。二十世紀のはじめ、ビジネスが社会に与える恩恵を予見していた偉大な経営哲学者、「マネジメントの予言者」ことメアリー・パーカー・フォレットの見解をひとつ。意見の違いがあるときには誰が正しいかを考えてはならない。何が正しいかさえ考えてはならない。全員の答えが正しいと考えるべきである。「ただし、違う問題に対してである。全員が違う現実を見ている。」▼対立意見とは言葉の綾で、実際に意見同士が真に対立していることはあまりない。ただ、彼らは違う現実を見ている。同じ症状に違う問題を認識している。正しいことは何かを各々が真摯に考えた結果、意見の対立が生じることは素晴らしいことなのだ。それは私たちが結果的に、チームとして、問題を多角的に見ることができていることの証拠なのだ。逆に言えば、全会一致は誰も問題について真剣に考えていないのと同義である。
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