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ドラッカー名著集第四巻『非営利組織の経営』読了。▼本書で言われる非営利組織の定義はかなり広い。大学、学校、ガールスカウト、心臓協会、救世軍、教会。異なるミッションを持つ、さまざまな組織が議論の対象となる。しかし心臓部は次のように総括できるだろう。利益という尺度のない世界で、成果とはなにか。成果をあげるにはどうすればよいか。なぜ成果をあげなければならないか。▼非営利組織のマネジメントは、大儀に奉じているという意識から、しばしば成果を軽視しがちである。しかし、非営利組織に働く人の多くは無給のボランティアであり、彼らは給与を得ない代わりに仕事の充実を対価としている。仕事の充実とは成果に他ならない。成果をあげることが彼らの義務であり目的なのだ。非営利組織こそ企業にもまして成果を重視しなければならないのである。▼非営利組織を部活動やサークルと読み替えても楽しく読める、実はシリーズ中でも柔らかい一冊。
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