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『羽生の法則』「金の手筋」編を読了、これで一冊。中盤の攻撃力を鍛える銀の手筋に比べて、やはり金は詰将棋に似た最後の一撃、ないし玉を支える守りの要として、居るべき位置を考える手筋が多い。▼著者の言う通り、将棋を始めたばかりは歩はもちろんとして桂馬や飛車角など大きく動く駒ばかり動かしたがるもの。それというのも、派手に動かす楽しさだけでなく、そもそも銀や金はどこにどう置くのが正着かわからないので、動かす気になれない、動かすだけで一手損したような気分になる、というところが大きいのだろう。だからこそ逆に、銀と金の手筋を修めていれば、初心者が「なぜか勝てない」と思うような中級者の位に上がれることになる。銀と金の心得は、つまり攻防の基本を知ることだ。▼などと偉そうに言ってみたものの、本を読んだくらいでは実践で立ち回れるわけもなし。場数をこなして指先に慣らしていかないと、熟考の末にとんでもない凡手を打つ。
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