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書店の世界史棚に立ち尽くした。行きつけの書店では、よく足を運ぶ理工学系や創作系のセクションを越えて、入り口から最も遠いところまで潜らないと歴史・社会学の棚へは辿りつけないのだが、今日は比較的時間に余裕があったので、全階、全棚をぐるりと周回したのである。▼はっきり言って、世界史の棚には他のどの棚より興味を惹くタイトル、題材の本が多い。それなのに私はあまり世界史の本を読まない。このギャップはどういうわけなのか。大判の本が多く、価格のことは本棚への収まりを考えてしまうから。どれも面白そうなので、ひとつを選べないビュリダンのロバ状態だから。ハードカバーが多くて持ち運びに不便そうだから――理由はいくらか思いつくが、決定打はない。興味があることと好んで手に取ることのあいだには、もう一枚、薄いヴェールがあるのだろう。▼今の積み本が消化できたら、久しぶりにディープな世界史の破片をかじってみるのも悪くない。
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