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脚本系の本のストックが尽きたので、有隣堂の文学コーナーへ行く。紀伊國屋に比べると所蔵は遥かに少ないので、映画・脚本の棚も見たことのある題ばかり。今ひとつ食指の動かない気分で近くの海外文学棚を漁っていたら、思わず二度見してしまうタイトルの本を見かけた。『ベスト・アメリカン・短編ミステリ2014』。普通に面白そうな短編アンソロジーだ。しかし、併記してある原題は「THE BEST AMERICAN MYSTERY STORIES 2013」である。2013なのか、2014なのか。▼もっとも、そう訳されたのにはそれなりの事情があるはずで、こちらが煩くこだわるようなことではないのだが、結果的にはその違和感が功を奏して私は本書を手に取った。手に取って、ぱらぱらと中を見て、昔読んだミステリ傑作選のようで楽しそうだと思ったから買ったのである。一生かかっても読みきれない本の中、些細なことでも心に掛かるフックがあるということの重要さを思い知った。
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