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狼男のことを英語ではウェアウルフ、ワーウルフと言い、フランス語ではルー・ガルーと言う。ウェアウルフは、男性を意味する古英語の「ウェア」に「ウルフ」なのでわかりやすいが、ルー・ガルーの方は少し複雑だ。ルー(loup)はフランス語で狼の意味だが、ガルー(garulf)の方の由来はフランク語のwarwolfであり、つまりはウェアウルフであるので、ルー・ガルーは狼・狼男ということになる。意味だけからすると、実は頭のルーがいらないわけだ。▼とはいえ今となっては狼男に「ガルー」では逆に何か物足りなく感じる。間違っているにも関わらず時を経ても訂正されなかった言葉には、何かしら人を魅了するパワーがあるのだ。ましてウェアウルフが狼男として普通に通用する中、敢えてフランス語を使おうというのだから、ルー・ガルーというこの短く韻を踏んだワンセンスには多分に中二病的なかっこよさがあるのだろう。ドイツ語の「リカントロープ」も根強い。
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