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二年ほど前に神経を抜いた歯が痛むので、歯医者に行くと根元が炎症しているかもしれないと言う。レントゲンを撮ってみても判定が微妙らしい。詰めた薬と歯のあいだにもすき間があるし、もしかしたら良からぬことになっているかも……こう言われては治療しないわけにも行かず、かぶせ物を外して再治療にかかった。▼初日は古い薬を抜いて根元への道を確保。神経を抜いているから痛くないという理屈はわかるが、細い針のようなもので歯の中をゴリゴリ削られると、心理的にも痛いし、他の場所に響いているのだろう、物理的にもそこそこ痛い。さりとて麻酔をしてくれと言うほどでもないし、耐えるしかない嫌な治療だ。▼神経を抜いた歯の再治療はこれで二度目になる。激痛から逃れるために最後の手段を取り、もはや枯れ木と化した歯にもメンテナンスは必要なのだ。朽ち行くものの保守は空しく悲しいが、来年、三十になったら身体はもうそんな所だらけかもしれない。
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