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ブラームスの1番はベートーヴェンの10番と評されるという話を、村上春樹と小澤征爾の対談で読んだ。誰が評したのか。簡単に調べた限りではビューローだそうだが、確かな出典は確認できていない。ただ、説得力のある喩えではある。真面目にブラームスが聞いてみたくなった。▼それにしても小澤征爾のしゃべり方が、なんだか我が親友にそっくりな気がして、音楽の素養と素質に優れた人間は話し言葉にも似たような洒脱さを持つのだろうか……などと思う。軽快にして簡素。真にものごとを極めた人の話には独特のリズムがある。そういうリズムに乗せられた話というのは、それ以上何も飾らなくても身を乗り出すほど面白いものなのだ。▼ベートーヴェンの交響曲第十番と言われたら、今まで興味はなかったが、ブラームスが聞きたくなってくるというもの。しかしあいにく手持ちのCDがないので今日はマーラーの一番を聴いて帰った。マーラーはフォルテが多くて良い。
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