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晒し、叩き、ヘイト、拡散……。思えば十代初めにインターネットへ踏み込んでから、その成長と足並みを揃えるように青春時代を過ごしてきた私だが、二十年後の今、この世界は絶望的に息苦しくなってきたと感じる。滅多なことは言えない。まともなことも言えない。馬鹿も出来ない。真面目なことも出来ない。まるで、あらゆる領域に「壇」が誕生してしまったような煩わしさだ。もちろん文壇の「壇」である。▼今、何か「インターネット壇」とでも呼びたくなるような不可視のもやもやが現れている。それもたくさんだ。何かを発信する誰かはもはや重要ではなくなって、代わりに「壇」と「壇」がやりあっている。もはやインターネットで何かを発信することは、自分とは縁もゆかりもない「壇」たちが罵り合うための材料を与えているに過ぎないかのようだ。しかも「壇」はもやもやであって、そこに帰属意識を抱くことは出来ない。実に空虚な、ないがしろの世界である。
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