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去年か一昨年の新人には、どういうわけかお茶好き、カフェ好きが多かったが、今年は音楽好きとラーメン好きが多いらしい。どうして毎年一定の傾向があるのか知らないが、趣味の欄に音楽を選択する人が多いのは嬉しいことである。▼ただ、趣味の「音楽」は「読書」と同じくらい幅広い。実際、音楽を趣味と自称する者同士で会話が弾むケースはそんなに多くないのではないだろうか。聴く人、観る人、作る人。同じ聴くでもジャンルが違えば異国同然。しかも読書より領域間の垣根が深いので、オールマイティにこなせる人は稀である。まるで大学の専門教育のようだ。実際、内に籠ろうとする閉鎖性の高さは共通している気がする。▼趣味なんて所詮プライベートなものなのだから、そもそも他人と語らうことに楽しみを見出そうとするのがズレているのさ。自分一人で楽しめばいい――そんな斜に構えた意見も、こと音楽に関しては正しいように思えてくる今日この頃である。
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