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『醸し人九平次』を飲む。副題に「human」と名付けられた山田錦の純米大吟醸。humanとは風変わり。「国境や文化、すべての境界を越える酒でありたい。」そんな思いが込められているそうだ。▼九平次ブランドは全てそうだが、ボトルは明らかにワインを意識している。その筋に詳しい後輩に話を聞くと、多くの蔵元が今、日本酒をオシャレな高級品としてワインに匹敵する地位に押し上げようと力を入れているらしい。ボトルとラベルで高級感を出すとなると、必然風合いも似てくるわけだ。▼わけても「醸し人九平次」ブランドの蔵元である「株式会社萬乗醸造」は国際派の旗手らしく、蔵元自らフランスへ出向いて高級レストランに販路を確立。「別誂」と名のつくフラッグシップは、今や三ツ星レストランでも採用されるほどの人気ぶりだとか。今回のヒューマンはそれよりもカジュアル寄りだが、フルーティで旨いことは間違いない。獺祭よりは独特の癖があるように思う。
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