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電子書籍での読書に慣れると、電子化されていない本を買うのが億劫になってくる。たとえ本棚に余裕があっても、ふとしたときに電車や出先で読めないデメリットが頭にちらついて、買う気が削がれてしまう。本当に読みたい本、好きな本でない限り、kindleストアに存在しない本を買うことは、もうあまりないだろう。▼通勤電車内の光景を見るに、同じスタンスの人は増えてきていると思うのだが、いまだ頑なに電子化を拒んでいる出版社もある。潜在的読者の損失に気付いていないのか、古き良き紙の時代に執着する年配の重鎮たちの意向なのか、あるいは単に予算的・技術的な問題なのか。わからないが、どの理由であっても十数年後には出版社ごと消滅しているような気がする。気付いていない場合がいちばんマシだろう。気付けば舵を切る可能性もある。そうでなければ、たぶん未来はない。▼優れた者も、優れた品も、市場に届かないことの恐ろしさを侮ってはならない。
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