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綺麗なノートを取る人は頭がいいと言う話を聞く。一方、頭がいい人のノートは汚いという説も耳にする。故にノートの取り方と頭の良さは関係がないという主張も出る。どれが正しいのか。▼どれも正しくはないだろう。記憶の要諦は抑揚だ。学習する科目が何であれ、覚えの良い人は情報に自分なりの濃淡をつける術に長けている。だから、彼らのノートには記された内容に「秩序のあるムラ」が存在する。頭の良いノートとは、ムラのあるノートである。▼このムラがどのように実現されるかは問題ではない。抑揚の好みは性格に強く依存する。「強」の情報を太字で書く人もいれば、下線を引く人もいるし、ペンの勢いで表現する人もいる。言葉の抽象度で区別する人もいれば、絵で表す人もいる。抑揚の段階が増えるほど、整頓されて見えるようになる場合もあれば、元の秩序が見えにくくなる場合もある。このうち前者は綺麗に見え、後者は汚く見えるというだけの話である。
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