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ついに東芝が東証二部に降格した。このまま東芝メモリの売却がごたついて債務超過が解消されなければ上場廃止も現実味を帯びてくる。巨艦堕つ――と言いたいところだが、実際のところ、上場廃止が即ち企業の終わりを意味するわけではない。どこにも株式を上場していない優良企業も数多く存在する。上場は本来、資金調達の一手段に過ぎないのだから、調達力が限られたという点で信用を落とすことはあっても、それが企業の価値に直結するわけではない。▼東証一部上場あるいは二部上場に無理やりしがみつくことで失う信用の大きさと、東証で株式が売買されているくらいだから大丈夫だろうという信用の大きさとのバランスが重要だ。「二部降格」や「上場廃止」といった単語に凋落のニュアンスが大きすぎるのも、かつての名門を一部上場に引き留めている一因のように思える。東芝の顛末については今年中に形がつくだろう。我が家のテレビも東芝。動向を見守りたい。
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