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『Op.24"I am AI"』を聴く。作曲者はAIVA――人ではない。曲名の通り、彼はNVIDIAが作り出したAIだ。▼お世辞にも名曲とは言えないが、ちゃんと聴ける曲にはなっている。多くの人が自動作曲という単語から想像するレベルは超えていると思う。今のAIの進化速度を考えたら、しょぼい人間作曲家は数年以内に淘汰されそうな勢いである。▼すべてのエンターテインメントが同様の危機に瀕していることは、何度強調しても強調し足りるものではない。芸術なら、人間味という曖昧な概念を消費し尽くすまではなんとか生きていける。しかし、エンターテインメントは消費者が「AI産」を選ぶようになったら、そこで終わりだ。工業製品に対抗するハンドメイドのような生き方もない。もともとブロードキャストしている複製品なのだから。▼「創造職」には、かつて札束を数えることにスキルを全振りした人びとが、工業化で職を失ったのと全く同じ道を辿るリスクが生まれている。
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