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ヒーローには困難が畳みかける。最高のプランはいつも台無しになり、最低の悪あがきだけが残される。それでもヒーローは諦めずに道を探す。もちろん、たとえ一時的には目的から遠ざかろうとも、窮地のヒロインを助けることも忘れずに。▼以前、ストーリーテリングの本で読んだのは、この「困難が畳みかける」ところでヒーローに手心を加えてしまう新米作者が多いという話だった。作者はみんな自分のヒーローが可愛い。だから、無意識のうちに彼を助けようとしてしまう。苦難がぬるすぎる。救いが早すぎる。▼それでは駄目だ。どれだけヒーローをいじめてもやりすぎということはない。とても見ていられない。神も仏もない。さすがにあんまりだ。無惨だ。誰もがそう感じるほど過酷な運命を与えなければ、強いヒーローは生まれない。とことん残酷になること。それが新米作者の最初のハードルである。▼自分のヒーローを信じよう。彼は何よりも強いはずなのだから。
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