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学生の頃、シャープペンシルにこだわっていた。ブランドの高級文具を抜きにすれば、市販されている有名なモデルは一通り渡り歩いたように思う。大学受験のときに愛用していたのは、たしかステッドラーの製図用シャープペンシルだった。全体的に重く、穂先をスラスラとは動かせないあたり、スピードを求める試験向きではないはずだが、ペンばかり先走って思考が置いてけぼりになっても手戻りになるだけなので、落ち着いたペースで筆を進めるためにはちょうどよかったのかもしれない。▼ときに、今はどうか。実は鉛筆に落ち着いている。学生の頃にはなかった選択肢だ。なぜ学生から社会人になって、シャープペンシルから鉛筆への転身が起こったか。恐らく、今の慌ただしい生活で、勉強できるタイミングが偶発的かつ散発的になったことが理由だろうと思う。鉛筆は、とある理由により、勉強へ突入するための活性化エネルギーを下げてくれるのだ。――明日へつづく。
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