400
Post/Edit Page
つづき。なぜ今は鉛筆の方が良いか。それは、一本一本の単価が高く、連続使用に替え芯を要求するシャープペンシルと違って、鉛筆は「大量に買ってそこら中に置いておく」ことができるからだ。鉛筆の方が、ユビキタスな存在に仕立てやすいのである。▼今、やりかけの参考書が三冊あるが、そのどれも栞の代わりに鉛筆を使っている。問題集の場合はメモ帳の切れ端も一緒に挟んでおく。そうすると、さて五分やろうと思ったとき、手に取るのは本だけでいい。本を開けば道具がセットでついてくる。最初から準備が整っているわけだ。▼几帳面な性格の人には理解しにくい話かもしれないが、私のようにだらしのないタイプの人間は、何かをやろうとしたとき、筆箱はどこにしまったかとか、替え芯の残りがあるかないかとか、どのノートを何に使っていたかとか、そういった面倒ごとが起こるたびに、勉強の機会とモチベーションを失ってしまうのである。だから、鉛筆なのだ。
pass:
Draft