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ミスタードーナツに塗り絵が飾ってあった。数十枚。子どもたちによって、思い思いに塗られた同じお題の作品たち。長男がポンデリングを食べている間、どれがいちばんクールかなと思い、一通り眺めてみた。▼大人が塗ったような完璧な作品から、クレヨンを握るので精一杯と思しき塗り絵の体を成していない落書きまで、さまざまあったが、私の心を捉えたのは、ピンクと青の二色だけを使って塗られた一枚だった。二色だが、全ての余白を塗らず、独自の模様を織り交ぜながら、点と線の密度だけで全体に濃淡のバランスを創り出している。年はわからないが、名前からすると女の子のようだ。センスの光る一枚だと思った。▼塗り絵で一般論を云々するのは乱暴だが、こと遊びの領域においては、巧さが足を引っ張ることもある。先日の引っ掛かりの話にも通じるが、巧いものはすっと意識を流れてしまうのだ。巧拙は、どこかで面白さ、興味深さとトレードオフになっている。
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