400
Post/Edit Page
ある先輩が言った。大好きなゲームをクリアする。シナリオは全て見て、エンディングもギャラリーもコンプリート。そうしてタイトル画面に戻ってきて、もう自分はこのゲームでやれることは何ひとつないんだと感じたとき――そのときこそ、人はドラマCDやグッズや同人作品が欲しくてたまらなくなるのだ、と。▼あの発言から十年近く経った今。まさにこの道を究めんと研究を重ねているのがスマホゲームだと感じる。人の心が課金に傾くのは、なんといってもやることがなくなった瞬間なのだ。可愛いキャラやスキンで惹きつけるのも、強い装備を期間限定と銘打って射幸心を煽るのも大事だが、次から次とやることが湧いてくるゲームでは、課金はいくらまでとか、課金は絶対にしないとか、そう心に決めている人の財布の紐を緩めることはできない。だから、成功しているスマホゲームはやることがなくなるタイミングを意図的に用意している。これはひとつの鉄則である。
pass:
Draft