2006年04月29日

●椎名誠『もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵』

本の雑誌社 365p 1981年

雑誌についてとにかくいろんなことを言いたい

「本の雑誌」編集長、椎名誠が世の雑誌を斬って斬って斬りまくる!
かつて本という存在が娯楽の対象であり、世間を強く引っ張っていたという過去が、直球的な文からひしひしと伝わってくる。
趣味としての雑誌、仕事としての雑誌…サラリーマンとして働く傍らで雑誌を作ることに情熱を捧げていた著者の、雑誌観が詰まった一冊。
“活字とインキの大サーカス”とはよく言ったものだ。
超常小説、各種雑誌評、実験、他誌編集長との対談を経て浮かび上がるのは、活字というメディアに対する著者の“愛”である。

関連書籍:本の雑誌血風録

6493p/42195p

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